パンダは笹、コアラはユーカリなど。動物のほとんどは食べる物が数種類にきまっているのに、私たち人間はこれを食べればいいというものがなく
逆にいろいろな物を食べないと栄養が偏って、体調を崩したり、病気になってしまいます。
それはもともと祖先のホモ・サピエンスが「雑食」だったからです。
約700万年前、猿から進化した時に、人間に進化できるサルは27種類いたそうですが、唯一生き残ったのがホモ・サピエンスでした。
他の類人猿に比べるとホモ・サピエンスは華奢で弱く、食物連鎖の下層でよく食べられていました。
なんでも食べなければ生きていけなかったし、他の動物の食べ残した骨をしゃぶっていたようです。
このことが脳の発達につながりました。
骨を割って食べた骨髄は、例えば我々が好きなとんこつや鶏ガラスープのもとになるなど、栄養の塊です。この栄養のおかげで脳が進化したのです。
彼らは果実や木の実、草も食べ、多種多様な栄養を取りました。
きまったものしか食べない動物は、餌があるところでしか生きられず、餌がなくなれば死ぬのです。
雑食のホモ・サピエンスは、なんでも食べ、どこにでも移動できたので生き延びたのです。
その結果、ホモ・。サピエンスの子孫の私たちには雑食の遺伝子が組み込まれいろいろな物を食べなければならないようになっています。
サントリーウェルネス 美感遊創 より