転職エージェントとして残念なことは…
ライフラインは転職エージェントとして、多くの皆様の転職のお手伝いをしておりますが、折角苦労して転職したのに、なかにはすぐに辞めたいと言ってくる方がいます。
話をじっくりきいてみると、その原因は大きく3つに分けられます。
①ひとつは、1ヶ月たっても分からない事ばかりで、ミスしてしまい注意された
②仕事を教えてくれないので、進め方がわからずいつも不安やストレスを感じている
③人間関係に馴染めず、コミュニケーションが上手くいかない
ほとんどの方が上記の理由によるものです。
実際、転職者の約6割がそのような苦しく、辛い思いをし、辞めたいと思った事があると言われています。
今が辛い時期なだけで、もう少し様子を見るべきか?それとも我慢してまでいる必要はないか?難しい問題ですね。
しかし、その人たちにその後辞めたいという気持ちが解消されたかどうかを確認したところ、その約半数弱の方が解消したと答えているデータもあるのです。さらに解消された期間を聞くと、そのうち約半数が『辞めたいと思ったのは3ヶ月まで』という回答です。
やはり転職においても3日、3月、3年という原則は当てはまっているのです。最初の3日、そして次は3ヶ月これを乗り超えれば3年は続くということですね。
それではどのようにして辞めたいという気持ちを解消していったのでしょうか。上記のコミュニケーションの問題については、自分から話かけたり、相談したり、あとはその職場のルールを把握して守るようにしたりということが多いと思われます。
自らそうすることで、親身になって相談に乗ってくれる相手が見つかったりすることもあるでしょう。
辞める決断をする前に考え、行動して欲しいこと
転職は勇気とパワーと決断、そして時間が必要です。その結果、転職した会社には大きな理想を抱きます。もちろんこれは当然なのですが、あまりにも高い理想を描いてしまうと理想と現実のギャップが生ずるのです。
これはリアリティショックと言われ、約6割〜7割近い人に生じ、気持ちが落ち込んでしまいます。
しかしこれはデータによると90日(約3ヶ月)くらいで収まる事が多いと言われています。ですので、まずは3ヶ月我慢してみて下さい。
それでも色々な理由で我慢出来ないと感じたら、馴染めない理由をきちんと分析し、その対策を考えてみてください。
馴染めない原因の主な原因と対策
理由1…新卒文化が強い会社
これは社員の大半が新卒で入社している企業で、中途採用は退職者の補填として考えているケースです。
中途採用の場合には、なかなかバッターボックスにも立てない等の状況の場合もあります。
特にこのようなケースはインフォーマルのネットワークが゜張り巡らされている場合もありますので、なかなか厄介です。
対策としては
・中途採用で同じような時期に入社した社員とのコミュケーションをとる
・積極的に新卒社員とのコミュニケーションを取るようにし、社内のインフォーマルなネットワークにはいるように努力する
理由2…高いポストや好条件で入社した場合
この場合は、会社も周囲も即戦力として期待(お手並み拝見)しているため、前職のような人間関係が構築されていない中で結果を出すのは、なかなか難しい場合も多いです。
周囲に対して、コツコツと地道に価値を提供し、自分のことを理解してもらうように努めることが重要と夏てきます。周囲から次第に認められるようになれば、少しずつ改善していくこともむあります。
理由3…上司との問題
『上司や同僚と合わない』という人間関係はどこにいってもあります。これは当たり前で10人いれば10通りの考え方があるので、もともと合う訳などないのです。
ましてや性格の不一致等は当然です。強いて言えばその方の性格を自分なりに分析してみることは良いと思います。そして性格に合わせてコミュニケーションをとるように心がけて見て下さい。
例えば全て詳細に把握したい上司には丁寧な報告・連絡・相談を。結論から簡潔に話してほしい上司にはそのような報告の仕方で、やってみてください。
その他には、転職先の企業文化を理解して、自らも実践してみる等も試みるべきです。例えばドレスコードや言葉使い等も合わせてみましょう。そして自身からそれらを発信してみて下さい。
上記のように色々と努力してみたが、やっぱりダメという場合には、履歴は消せないということを肝に命じて、次に移るほうが賢明かもしれませんね。