コラム

部下との相性に左右されない『個性タイプ別』仕事の任せ方


チームマネジメントの最も大きな課題のひとつは部下との関係

とはいえ、個性もバラバラでどう接するかが難しいのが悩みです。そこで参考になるのがFFS理論というものです。

古野俊幸氏が用いるFFS理論(開発者・小林恵智博士)より参照

 

FFS(Five Factors and Stress)とは、その人固有の特性を5つの因子とストレスで数値化し、その人のもつ潜在的な強みを客観的に把握する事が出来る理論です。

5つの因子は気質に起因する『拡散性』と『保全性』社会的な影響が強い『凝縮性』『受容性』『弁別性』で構成されます。

これら5つの因子のうち、上位に出た2つか3つの因子が、その人の個性に影響を与えていると考えられています。

良かれと思ったことが、異なるタイプには、逆効果

職場の良好な人間関係のために大切なことは、お互いが似たタイプなのか、異なるタイプなのかを知っておくことが重要です。

人間は自分の軸で考え行動しますので、自分では良かれと思った行動が、似たタイプには好ましく感じられる反面、異なるタイプの相手には不快に感じられるかもしれないのです。

まずは簡単に自分の特徴を診断してみて下さい。

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今回からシリーズで5つのタイプの特徴とストレス要因を紹介します。

縮性性因子の強い方…固定・強化させようとする力の源泉となる因子

こだわりの強さがあり、自分の中に明確な価値規範を持っているのが特徴。

他人に流されずにぶれない反面、自分の価値観に合わないものはなかなか受け容れられない頑固な側面もあります。

自分の価値観に照らし合わせて“正しいか正しくないか”で物事を判断します。日本人にはかなり少ないタイプなので、周りからは理解されにくいこともあります。

日本人に多い、『受容性』『保全性』タイプの上司にとっては、扱いづらさを感じる相手です。

個性が活かされている状態では、正義感や使命感が強く、道徳的で規範的な印象を与えます。反対に活かされていない状態では、独善的で支配的、否定的、排他的になり周りを力でねじ伏せようとする傾向があります。

【このタイプのストレス要因】

自分の考えや価値観を頭ごなしに否定されること